講師紹介&FQA

講師経歴

 

倉見 祐佳里(くらみ ゆかり)講師 1973年生まれ 静岡県出身
主な資格 助産師 看護師 全米催眠療法協会(ABH)認定セラピスト 
米国催眠士協会(NGH)認定 セラピスト 
1994年  浜松日赤病院産科併設女性患者専門病棟勤務
2005年 国立浜松医科大学周産期センター (NICU・産科病棟)
2012年 (株)JHC催眠療法士として活動 銀座ホリスティック助産院院長

催眠出産、胎児対話法、バーチャルバーシング、年齢・胎児期退行療法などの催眠療法を取り入れ、潜在意識を活用した妊娠・出産・育児コーチングを行っている日本唯一の助産師。
『次世代に生まれてくる命たちが、生まれてよかったと思って生きていける人的環境をつくる!』という理念のもと、学びながら癒されるようにと、女性へのメンタルヘルス・ホルモン講座や豊富な臨床経験と深層心理の知識を組み合わせた講座やおはなし会など、育児サポート団体や各種セラピストたちへ開講している。

 


 わたしは助産師、看護師として、多くの妊婦さんや育児をされている女性や赤ちゃんと関わり、また5000例以上のお産に立ち会ってきました。

 開業したきっかけは、産婦さん、妊婦さん、新米ママさん、そして流産死産された女性の話をゆっくり聞いてあげたい!それで不安が軽減して前向きになってくれたらいいな。という想いからでした。

 そして開業して改めて感じたことは、知識があるだけでは人は安心しないこと。経験するまでは心底安心することはできない、人は未来を予測できていても現時点の不安は解消できないということ。

でも不安は解消できなくても最小限にはできる、そのためには無意識のなかに記憶されたネガティブな思い込みを、どうにかしなくては!と思うようになりました。このネガティブな思い込みが緊張を生み、悪影響を及ぼしていると。

 このネガティブな思い込みというのは「お産は苦しい」「お産や育児は大変」のほか、「病院の処置が怖い、苦痛だ」「医師や助産師が自分たちの都合で方針を決める」「病院のひとは冷たい、痛いことばかりする」などなど。

 このような思い込みは大概、母親や姉妹、友人の経験談やインターネットやマスメディアの情報からネガティブな側面だけ注目してしまい、ネガティブな暗示を入れてる方たちがほとんどです。

 が、私が一番危機感を感じたのは、民間療法の非国家資格者からお産の指導を受け、日本の周産期医療をネガティブに伝えられ、不安を増大させている方に接したときでした。

 わたしは20年間お産に立会うなかで、いつも信頼できる医師、助産師、看護師に囲まれていました。情熱と信念で、安全なお産、赤ちゃんの救命、昼夜をとおして寝食の時間もままらないなか、激務をこなしています。勉強熱心でいつも患者さんの立場に寄り添いたいと思っている先輩・同僚ばかりでした。なので何も日本の周産期医療を見たこともない民間講師からお金を払ってまで受講して、ネガティブな思い込みを残されてしまうのはとても悲しいことでした。

 またお産のこだわりがないかたは、安産なのも、自分の中で伝えたいテーマでした。バースプランが顕在意識だけで書かれているのが問題であり、バースプランそのものが悪いと思っていません。

 お産を正しくおそれて、お産も自分もありのままに理解してほしい!お産に携わる医療者と産婦の信頼という橋渡しをしたい!と思ったことがきっかけで催眠出産講座として2012年開講しました。

 先に述べましたが、妊娠やお産のネガティブな思い込みは、かなしいことに実の母親からの影響も多いのです。

「妊娠中どんな体調や気分だったのか」「お産はどうだったか」を、子供が言葉が理解できる前に、母親がどんな表情で伝えるのはすごく重要です。ヒプノセラピーレッスンをしていると特にそう感じます。ネガティブな思い込みは、言葉が理解できる前、相手の表情から想いを想像して現実としてのこしてしまうものが多いんです。その思い込みは大人の視点でみると、大げさだったとか勘違いって分かることです。

次世代の女性たちに、前向きなお産をするためにも、やっぱり世の中のお産を終えた女性には、自分が産んだ命には「あなたを産むときには大変だったけれど、あなたに会えたときはうれしかった!感謝のきもちでいっぱいだった!」と、明るく笑って伝えてほしいとも思います。自分は生まれてよかったんだと、お母さんの言葉・表情から思えるように。

「想像よりも現実はやさしい」と伝えたいし、お産を終えた女性たちも、そう周りにどんどん伝えてほしいのです。

情報を提供することが助産師の保健指導でしたが、いまは情報の捉え方を指導する必要性はもちろん、お産のポジティブな側面を現実的に伝える重要性を感じています。

自分自身が普段把握・操作できない無意識レベルの思い込みをネガティブなものをポジティブに、ポジティブなもはさらにポジティブにできるのが、ヒプノセラピーです。お産を学ぶことで、自分自身のマイナスだと思っていたところもポジティブに受け止めることができるようになるなので私はヒプノバーシングを教えています。その女性たちから周りの男性やお子さんが癒され「生きるちから」を貰う。あかるく穏やかな家庭が作られていく。。。

この講座によって、明るく穏やかな家庭を増やしていくことで、明るく穏やかな社会を作ることができるという理念のもと活動しています

*暗示療法でプラセボ効果をめざしている講座ではないことをご理解いただきたいと思っています。




 周産期以外のこと以外のお客様にも、様々なご相談に対し、セラピーを行っていますが、最初は人のトラウマやネガティブな思い癖の多くは、胎児、新生児、乳児のときの思ったこと、感じたことが、潜在意識と呼ばれる無意識の記憶のなかに、誤った思い込みとなって残っていることが原因だと思っていました。

 そこで助産師の経験を活かしつつ、これから生まれて来る赤ちゃんに「これから自分が生きるこの世界は、とっても素晴らしいところなのだ!」と、生まれてくるのが楽しくなるような、そしてすでに生まれた赤ちゃんには「自分は幸せになるために生まれてきたのだ」と思い、それが無意識の記憶のなかに残るようなコミュニケーション方法を伝えたいと思い活動していました。

 活動を始めて、6年。新たに分かったこと。
顕在意識が発達していない、理性や知性、論理的な思考が充分できないお子さんに、母親が妊娠中やお産の体験を、どう話すのか?で胎児記憶やバーストラウマが作られることがあることも分かりました。

 重要なのは、実際の体験ではありません。どのように伝えるのか?表情や言葉のトーンです。

 おこさんは大人が思っている以上に感受性が豊かで、じぶんの想像がさも現実にあったように記憶にのこしてしまいます。だからこそ、妊娠中の出来事やお産の体験を笑ってお子さんに伝えられる「いかにあなたを待ち望んでいたのか?どんなにうれしかったか?」も一緒に伝えられるよう妊娠期から指導することが重要だと思っています。

 たとえ難産や緊急帝王切開のようなことでも、母親がニコニコして伝えたら、こどもには感情のバーストラウマは残らないということです。(へその緒が首に絡まっていて、それでハイネックのセーターのような首をまきつけるものが嫌い。というような感覚の記憶はのこるかもしれませんが)
上記のことに気づいたことで、いかに妊娠生活や出産体験をポジティブに受け止めることのできるように準備しておくことが大事だと改めておもいました。

 正直、指導させていただいたお客様が帝王切開になってしまったと報告を聞いたときは、私自身おちこんでいましたが、ご報告くださったお客様たちが満足しているのが伝わると、皆さん満足できているのは妊娠中に母親としてどうありたいか?という信念とネガティブな出来事もポジティブにうけとめられる捕らえ方を安産コーチング・ヒプノセラピーレッスンや胎児対話法で身につけたからだと気づきました。

 その後も、「もちろん大変なこともありますが、育児が楽しい。幸せです。子供も情緒が安定してて、気持ちを汲み取りやすく育てやすいです。」というご報告を様々お客様から頂きます。
お産のカタチ(様式)より、重要なことを、妊娠中から伝えたいと思っています。物事を一つの価値観からだけでなく様々な価値観のなかからポジティブなとらえ方を選べるお母さんからだと、ポジティブなひとが育ちます。

 いかに自分を楽しみにしてくれていたのか?自分が生まれたときに、おかあさんはうれしくて仕方がなかったのだという記憶が、これからうまれてくる人たちの記憶にのこるように!と想いと願いをあらため、お母さんには生み方だけでなく、妊娠生活やお産体験のポジティブな伝え方もお話しています。


妊娠生活を、リラックスして楽しく過ごし
ご自分のポジティブなものでもネガティブなものでもありのままの感情や感動をお腹の赤ちゃんに語りかけていく。
それが、楽しく手のかからない育児のスタートなるのだという信念は活動当初から変わっていません。

妊娠中からお腹の赤ちゃんに潜在意識レベルで語りかけたり、お腹の赤ちゃんの反応を胎動から感じることで
お腹の赤ちゃんの存在を認める
お腹の赤ちゃんに関心を持つ
ことになり、ママの意識がお腹の赤ちゃんに伝わり、
赤ちゃんが「自分は関心をもたれている、自分は必要とされている人間だ!という
プラスの思い癖を残し、それがどんな状況も諦めない人間になります。

妊婦の喜怒哀楽の感情・感覚は、胎児の脳の発達を活性化させシナプスと呼ばれる神経回路を沢山作られるようになります。この神経回路のシナプスがたくさんある人ほど、人の気持ちを汲み取ることができ、相手を信頼でき、情緒が安定するのです。

それが「生きるチカラ」となったり、コミュニケーション能力が高くなったり、知性や理性を活かし自分の潜在能力を充分に発揮できる右脳左脳のバランスのとれた大人になる土台となります。
ヒプノホリスティックバーシングはママも赤ちゃんも負担がなく楽しく学べるプログラムです。

愛は関心を持つこと
愛の反対は無関心です。
お腹の赤ちゃんへ関心があることを確実に伝え、賢い気だての良い人を育てましょう!



出産は元来生理的なものであり、人類誕生以来自然の営みとして綿々行われてきました。しかし、出産わいつも、母子共に命がけであり、命を落とす母子も珍しくはありませんでした。戦後、わが国の周産期医療は発達を遂げ、妊産婦死亡率、新生児死亡率ともに著しく減少しています。そうしたなかで、安全な出産の遂行という点が科学の進歩でかなりクリアできた現在、医療関係者はこれまで培われてきた科学の枠内でのみ妊娠・出産現象を捉えるのではない考えや活動になってきています。

過去の歴史をふまえたうえで、新しい視点で出産のあり方を考えようという動きもたかまっており、院内助産院や施設内でのフリースタイル分娩など新しい出産の道が開けつつあるという明るい兆しの一方で、不自然なほど「自然なお産」に執着する国家資格者以外のお産を指導する団体やグループがあらわれ、受講料をとって、周産期医療の不安をあおられるということが起こり始めています。

わたしは、わが国の周産期医療システムや助産師の熱意はすばらしいと思っています。

ただ様々な分娩施設で、さまざまな産科医師たちや助産師看護師たちとお産を取り上げいたなかで、産婦やその家族からのクレームがくることもありました。それは大概産婦の感情に寄り添う態度が充分に伝わらなかったときであり、決して出産そのものが問題だったのでもないことを痛感しました。その感情に寄り添ってもらえなかったと感じてしまった人たちの口から、今の周産気医療に対する不信感が一人歩きしてしまい、民間資格の出産講師の需要になってしまったのだと思っています。

いま、周産期医療において、出産施設の減少により出産が集中してしまい、業務におわれ産婦に寄り添いたくても、一人の助産師が同時に数人の産婦を観察介助しなくてはならないときも、めずらしくなくなっている今、ますます産婦の不安な感情に寄り添う時間・密度が減少するのではないかと思っています。どの助産師もできる限り、陣痛室から付き添い励ましサポートしたいと思ってるのに、それができない状況は、大規模な周産期センターほど顕著であります。

このような周産期センターを出産場所に選ぶのは高齢初産婦が多く、高齢初産婦は知識と周りからの情報で不安が強くなってる傾向を感じています。そんな不安が強い産婦は、分娩進行中に医療従事者の対応が悪いわけでもないのに不安を強くしてしまうことがあり、それが回旋異常や体力の消耗による微弱陣痛を引き起こしてしまうことがあります。産婦の不安を最小限にするには、感情に寄り添うことですが、ジャッジ(診断)ばかりではなく、理解や共感していることの意思表示が重要だと、わたしは考えています。

さきほど述べた出産に対する医療従事者へのクレームは理解や共感がされなかったと受け止められたのではないかと思うのです。とはいっても付き添いたくても、寄り添いたくても寄り添えない医療従事者の苦悩も想像できます。では、どうしたらよいのか?を考えた結果、医療者と産婦のラポールを強固に築けるよう、支えようという結論に至りました。

講座やコーチングでは妊婦さんたちには、初めて会う医療従事者とのラポール(信頼関係)の築き方のテクニックも潜在意識のプロとして、助産婦としての経験を活かし指導しています。

医療者に自分を理解・共感してもらうには、まず産婦自身が相手を理解・共感するように努めることが重要です。医療者とのラポールが分娩第一期のリラックス効果に繋がるからです。そのほかにも、医療のちからと産婦自身の本来のちから、両方が最大限に引きだせるような講座、指導を目指しています。

そのことで、たとえ想像していた理想の出産でなくとも「満足なお産」と受け止めることができるのです。2012年からの開講し、「自然分娩というカタチ」ではなく「カタチはどうであれ満足なお産ができること」を目標にして妊産婦のプレッシャーや不安を軽減しています。

そしてコーチングでは母親として、妻として、1人の女性としてどうありたいか?その方の母性を最大限引き出し。その後に続く育児が母子関係に、夫婦関係に、その方のキャリアに最善な影響が出るように導き出せることを大切にしています。

決して今の医療を否定するものではなく、安全にはこだわっております。(わたし自身、祖母が出産で亡くなっていますし、祖母のように出産で命を落とすひとがゼロになってほしいと心から思っています)なので自宅分娩やVbac(帝王切開の既往がある経膣分娩)を希望の方の受講はご遠慮お願いしています。尚、当院は妊婦健診や出産介助は行っておらず、指導のみおこなっています。

もし、いま所属しているの周産期施設や団体の出産のあり方に疑問を感じているかた!一緒に学び、周産期医療を新たな形で支えませんませんか?一緒に活動してくださる医療従事者を募っています!

←助産師学生も学びにきてくれました。

ヒプノバーシングを指導したい助産師・看護師さん向けの講座も随時開講しています。

まずはお問い合わせくださいませ。